仮面ライダーディケイド×仮面ライダーＷ ＭＯＶＩＥ大戦2010

＊仮面ライダーディケイド　完結編
　いまいち。
　テレビ版のラストからわざわざ劇場版へと引っ張った意味があまりないような。一つ一つのシーンは結構面白いのですが、それらが上手くまとまっていない感じ。昭和ライダーとの戦いは夏の劇場版でもやっているので、今回は平成ライダーに絞った方が良かった気が。士やディケイド版平成ライダーの復活の理屈が、電王のソレに近いのもいただけない理由の一つ。
　個人的に劇場版ゆえに期待していたのは、オリジナルの平成ライダーの登場と、夏とは違う結末だったのですが、どちらも叶わず。・・・見たかったなぁ、オリジナル平成ライダーＶＳディケイド版ライダーの対決。その際に、夏のライジングアルティメットフォームの様な別の進化を遂げた強化形態も期待していたのですが、はあぁぁぁ。ぶっちゃけライダーキバーラなんてどうでも良かったんですよ、あんま意味無い存在でしたし。
　私見として、夏の劇場版がディケイドの最終回という位置づけで自己完結。テレビ版もアマゾン編以降はいまいちだったしなぁ。

＊仮面ライダーＷ　ビギンズナイト
　ディケイドが残念な反面、こちらはバッチリでした。
　ストーリーも王道を歩んでおり、翔太郎の成長やフィリップの変化も分かり易く、何より探偵の師であるおやっさんが格好良いです。師から弟子へと継承される魂、その象徴として描かれる帽子の扱いがとても上手いです。加えて、ＴＶ版で登場を始めた７つ目のメモリー＝ファングと、更に２人目の仮面ライダー？の登場をほのめかしたりと、本編への振りも完璧。
　こちらはお勧めです。というか、Ｗだけでもこの劇場版は見る価値あるかと。ちょうど劇中はクリスマスですし、ファングフォームもテレビでは正月登場のようですので、今が最適のタイミングかと。

＊ＭＯＶＩＥ大戦2010
　劇場ならではのド派手な戦闘シーンの連続でした。
　導入のあの演出は面白かったです。平成ライダーで珍しく「仮面ライダー」を名乗る彼らならではかと。
　結局は、このパートのラスト、ディケイドからＷへのバトンタッチがこの劇場版の意味だったのかな？最近の戦隊モノで代替わりの時、その年のレッドから翌年のレッドへのバトンタッチ演出のように。