狼と香辛料 3巻

狼と香辛料〈3〉
 行商人ロレンスと賢狼ホロのエポック・ファンタジー第3弾。
 二日間で二回読みました。それほど楽しみにしていた続巻です。
 祭りを間近に控えた北の街に寄ったロレンスとホロ。ホロの故郷ヨイツの情報を集めつつ、祭りを楽しもうとしていた二人の前に、ホロに一目惚れした魚商人がロレンスに挑戦状を叩きつける。常ならば揺るがないロレンスとホロの絆だが、誤解が誤解を呼び、破局寸前に?
 とまぁ、あらすじを書いてきましたが、前回以上にますますラブラブになっています、この二人。甘い言葉を囁きあったり濡れ場があったりするわけではないのですが、桃の蜂蜜漬け以上に甘ったるいです(笑)。同時期に出ている、激ピュア・ラブコメの第9弾も、ある意味裸足で逃げ出す勢いです(爆)。
 さて、今回は黄鉄鉱に関する商売に、上記の様にホロを賭けての行商人と魚商人の勝負を絡めています。
 二転三転する勝負の行方。ホロとロレンスのすれ違い。そんな中だからこそ気付く友情や相手の気持ち。そして自分の想い。・・・いやもう、大好きですこういう展開!!
 他にも食事の描写が結構あり、町によって違う料理の説明を熱心に聞く姿やそれらを美味しそうに食べるホロがまた可愛いです。同時に、自分も旅をしてるような気分も味わえますし、お勧めの一冊です。
 今まで買った事も無い同時期発売の電撃hp44号を、この短編「林檎の赤、空の青」目当てに買ってしまったくらい、自信を持ってお勧めできるシリーズです。