イニシエーション・ラブ

 何かのテレビ番組で紹介されて今話題になっている小説、と参考にしている巡回先の情報サイトで知り、月末で切れるポイントを使うためにReaderStoreで先月購入し、昨夜と午前中を使って読み終わりました。
 そんな訳で、最後から二つ目の台詞で全く違った物語になる傑作ミステリー、と予め知っていて読んだのですが、実際読み終わった時には衝撃など全く無く頭に疑問符が浮かぶだけでした。二・三度流しで読み返してようやく理解してからの感想は・・・、いや何を書いてもネタバレになってしまうので伏せますが、個人的には微妙としか。冒頭に書いた理由が無ければ手に取ることもなかったでしょう。それでも、舞台が80年代だったり鈴木君の初恋や遠距離恋愛の難しさなど、興味を惹かれる部分もあったのですが、自分の好みからは若干外れていたとしか言いようが無いです。
 それにしても、今回のように前に戻って流し読みをする場合電子書籍は不便だな、と実感。わざわざ目次に戻って章の頭に飛ぶか、ひたすら順繰りにページを繰るか、当てずっぽうでページ番号を打ち込まないといけない電子版に比べると、こういう時は紙の方が戻り易くていいです。

追記
 ちなみに、どんでん返しの仕掛けを自分なりに色々と予想しながら読み進めたのですが、全て外れていました。