仮面ライダーディケイド 「クウガの世界」

 小野寺ユウスケですと!?
 前回、クウガの世界へ写真館ごと転移してしまった主人公一行。その世界でクウガへと変身する若者の名前が上記の小野寺ユウスケとのこと。
 ・・・これは、完全にパラレルワールドですね。配役だけでなく役名も変えてくるとは、なかなかに大胆な。おかげで、TVシリーズとは別物と割り切れてスッキリしました。
 そのユウスケ君、赤から青そして緑へと華麗に超変身を使いこなしているようで、未確認生命体がまだ一桁しか現れていないのに反して能力を使いこなしているのには違和感もありましたが、これはこれで派手で見応えはありました。戦う理由も、五代雄介の「みんなの笑顔のために」とは異なり「自分のために戦っている」と言い切るあたり、名前だけでなく完全に別人ですね。
 一方、主人公の門矢士のほうは、こちらはこちらでまた傍若無人な行動を。捜査本部に乗り込んだり、未確認生命体相手に戦いを挑みその目的を聞き出したり、女性を殴って鼻血を出させたり・・・。まぁ、鼻血の件は、グロンギによる被害を最小に抑えるというのもあるのでしょうが、自分本位なのは間違いないわけで、天の道を往き総てを司る男とはまた違ったオレ様な性格のようです。そういえば、グロンギの言葉を素で話せていましたし、おそらくディケイドの力の一部なのでしょうけど、謎の多いキャラではあります。
 さて、そのグロンギですが、親玉である究極の闇「ン」がどうも「ダグバ」ではないような。劇中で一瞬現れた姿も白ではなく赤を基調としていましたし、クワガタというよりは獣っぽかったような?それに、予想通り、後半はクウガVSディケイドとなったわけですが、小野寺君「総てのライダーを倒す悪魔」としてディケイドの存在を何者かに予め教えられていたようです。と、いうことは、ディケイドと敵対する存在がこの「クウガの世界」に介入していた可能性があることに。もしかすると、本来は五代雄介が手にするはずだったアークル(クウガの変身ベルト)を小野寺ユウスケに渡るように仕向け世界を改変したのかも。いや、「ン」がダグバではないことから考えると、はるか以前に介入があったのか?平成ライダーでそれが可能な世界は・・・、電王の「デンライナー」「ゼロライナー」「ガオウライナー」と、カブトの「ハイパークロックアップ」ぐらいかな。まぁ、ディケイドのディケイドライバーに類する技術体系の可能性が一番大きいですが。
 そして、ラスト。謎の男の世界の境界を操る力(?)らしきもので、ホッパー義兄弟が参戦!前回の予告のアルティメットフォームが夏海の回想(あるいは予知夢?)だったので、これはどう転ぶか楽しみです。
 放映前は、今までの平成ライダーが登場ということでかなり不安でしたが、今回で完全に別物と割り切れたので、今後の展開が楽しみです。・・・それでも、最大の関心はオリジナル平成ライダーの登場はあるのか?だったりしますが。